モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)という会社が高音質のLPレコードを発売していると知ったのは20世紀が終わる直前くらいだったと思う。
オーディオ雑誌で知って興味を持ったのだがどこに行けば買えるのかわからなかった。
地元の輸入レコードを扱う店ではモービル盤の取り扱いはなかった。
後から知ったのだがこの会社の製品はLPもCDも製造数が極端に少なく、販売店も一部のオーディオショップなどに限られていたそうだ。どうりで見つからないわけだ。
ネットの時代になってからは通販サイトでかんたんに買えるようになった。アマゾンでも買える。
ホール&オーツのプライベート・アイズのモービル盤LPを見つけたので買った。

ジャケット上部の細い帯みたいな模様がモービル盤の目印だ。


このアルバムのジャケットは普通の1枚用だったのだが豪華な見開きタイプに変更されている。
そして本来なら内袋に印刷されていた歌詞は見開きの内側に記載されている。


そして内袋は半透明。昔のCBSソニーもこんなのだった。


発売中の製品を記載したチラシが同梱されていた。


ディランとビリー・ジョエルのアルバムがやたらと多い。


肝心の音だが、これがちっとも高音質じゃなかった!
ボーカルのサ行が歪むのだ。
最初の曲プライベート・アイズの歌い出し「アイ・シー・ユー。ユー・シー・ミー」の2つ目の「シー」で盛大に歪む。その後はマシになるが他にもサ行が歪むところがいくつかあった。
2台のプレーヤーで試したのだがどっちで聴いても歪んだ。
そのうちの一台のカートリッジは最近針交換したばかりなので針の摩耗が原因ということはない。

そしてサブウーファーから低音が全然出ない。ただしこれはマスターテープのせいだ。
同じアルバムのCDも持っているが低音についてはCDもモービル盤LPも似たような傾向なのだ。

使っている機械は全て安物だが機械のせいで音が悪いというわけではない。
同時購入したポール・サイモンの再発盤(モービル盤ではない)はとても良い音でサ行の歪みも一切ないし、低音もこのモービル盤より出るのだから。


期待が大きすぎたから音が悪く聞こえるというわけではなく普通に駄目な音だ。
他のモービル盤LPに比べてこのアルバムだけ安かったからなんかおかしいと思った。
それでも普通の輸入レコードより高価なので納得行かない。