ホール&オーツの二人はアトランティック・レコードからメジャーデビューする前ジョン・マダラという人物が経営する音楽出版社と契約を結び数多くのデモ音源を録音した。これらの音源は倉庫で埃をかぶっていたが二人がRCAレコードに移籍して「サラ・スマイル」などのヒット作を放つようになるとアルバムとしてまとめ上げられPast Times Behindというタイトルでチェルシーレコードから発売された。1977年のことである。
そのLPは全11曲だったがCDの時代になるとたびたび未発表音源が発掘されホール&オーツのデモ音源アルバムもちょこまかと収録曲を追加しながらアルバムタイトルを変えながら新発売を繰り返してきた。
The Philadelphia Yearsもそのうちの一枚だ。


このCDは全19曲入りでかなり聴き応えがある。また過去にCDで出回った物には猛烈なスクラッチノイズを含むアセテート盤からの盤起こし音源もあったがこのCDはマスターテープから起こされているようで音は良い。
デモ音源というとギター一本の演奏で歌は軽く口ずさむだけというつまらない物が多い。歌と演奏を途中でやめた中途半端な物もある。こういうのは商品として発表してはいけないと思う。
ホール&オーツのデモ音源として発表された曲はいずれもアレンジが完成されバックバンドの演奏もしっかり入っている物ばかり。二人も本気で歌っている。金を払って買う価値のある音源だ。