ダイソーが100円ショップだったのは昔の話で今は高額商品もたくさん売っている。
ダイソー全商品の中で一番高額な物がいくらなのかは知らない。
今まで購入した商品で一番高かったのがこれだ。

セミオープン型ヘッドホン。
価格は税別で900円だが消費税率がまだ5パーセントの頃に買ったので支払金額は945円だ。
セミオープン型ということで音は盛大に漏れる。バスや電車の中で使ったら迷惑になるので自宅専用だ。
用途としてはテレビやプリメインアンプへの接続を想定しているのだろう。
このような用途の自宅用ヘッドホンというのはコードが最低2メートルはある。
だがこのヘッドホンのコードは1.2メートルしかない。
これはiPodやウォークマンなどのアウトドア用機器に接続するヘッドホンの長さだろう。
コードの長さはアウトドア用なのにハウジングはセミオープンで自宅用。どっちつかずで企画意図のよくわからない製品だ。
音はあまり良くない。ベースやバスドラの音は一応出るがあまり低い周波数まで伸びていないようで何か味気ない。
ボーカルの音はこもる。歌の入った洋楽のロックやJ-POPを聴いてもあまり楽しくない。
比較的無難に聴けるのがピアノの独奏曲。もっとも繊細な耳を持ったクラシックファンが聴いたらどういう評価を下すかわからないが。
ヘッドホンで音質とともに重要なのが装着感だ。
このヘッドホンはイヤーパッドが布製でベタつきがないので快適だ。

側圧が弱く耳が痛くならないのも良い。
だがこの側圧の弱さとヘッドバンドが頭の形状にマッチしないせいで装着が安定せず、すぐにズレてくる。
装着感に関しては人それぞれの頭の形によって変わってくる。
自分には合わないと感じた。

このダイソーヘッドホンのコードは片出し式で邪魔にならない。

そして被覆が布を編み上げたような素材で耐久性に優れている。
今まで使ったいくつかのイヤホンにはコードの被覆にエラストマーという素材を使った物があった。
そしてそれらは経年変化でネチョネチョの手触りになった。
だがこのイヤホンは何年経ってもネチョネチョしない。手触りはずっと快適だ。
ヘッドホンの故障で一番多いのが断線だろう。今まで所有していたいくつかのヘッドホンやイヤホンが断線でこの世を去ったがこのダイソーヘッドホンだけは壊れる気配が全くない。コードの太さは伊達じゃない。
「天は二物を与えず」というが音質の優れたヘッドホンは耐久性に劣り、耐久性に優れたこの製品は音質も装着感も悪い。
普段は引き出しにしまいこんでたまに思い出したように引っ張り出して使っている。
はっきり言って使うのが苦痛なのだが長年手元にある割りに元を取るほど使い込んでいないので、もったいなくて処分できない。だって900円もしたんだもん。
物を選ぶ時は耐久性を最優先にしてきたがそれは間違いだったのかもしれない。